アミューズメント業で最も大切なのはホスピタリティー。お客様に心地よく楽しいひとときを過ごしていただくための空間とサービスの提供です。私たちはそれを全てのベースと考え、社員の接客力を評価する接客等級制度を設けました。これは役職の制度と同様にキャリアアップの基準軸となるもので、半年に一度試験を行い、適格者がランクアップできるシステムです。
もちろん、店長を目指して着実に役職を上げていくのは明確なキャリアステップの形だと言えるでしょう。しかしこの接客の制度を導入することで、それぞれの得意分野を生かしながら成長できる道筋がさらに整いました。アミューズメントの仕事は男性が中心となって現場を引っ張っていくイメージがあるかもしれませんが、接客力向上における取り組みでは、女性スタッフも大いに活躍し、高みを目指して頑張っています。このような一人ひとりの努力を見つめ、正しく評価する姿勢こそ、真の実力主義であると当社は考えています。
では、当社が掲げる接客の心得とはどのようなものでしょう。それは、家族や友人など大切な人に接するときと同様の真心を込めることです。例えば、寒そうにしているお客様には心地よくご遊技を楽しんでいただきたいという思いをもとに、こちらから「膝掛けはいかがですか」と声をかける。つまり、言われてから対処するのではなく、要望に先回りすることで期待以上のサービスを提供する「攻めの接客」がヴィームの流儀です。
接客を最重要と考えるため、そのための学びの機会も数多く提供しています。その一つが大手航空会社の勤務経験があり、接客のプロである研修講師を招いての接客研修。一流のホスピタリティーに触れることが、社員の意識とスキルの向上に好影響を及ぼしています。中には、社歴は浅いものの試験を受けるごとに昇格し、最高ランクを近々の目標に掲げるスタッフも。その先に全スタッフの接客指導をする「接客インストラクター」という一つの到達点を見据えて、一人ひとりが努力を続けています。
最も心がけているのは後輩のお手本となる接客です。まず自分ができていなければ教えられないため、常に基本の動作を意識し、多忙時などに行き届いていない部分があれば、反省してすぐに直すよう努めています。
接客等級を上げることは常に持っている目標の一つ。そのためにも日々の実践で力を磨こうと頑張っています。目指すは、店舗の接客ナンバーワン。また”副主任”という後輩に最も近い責任者として指導にも注力し、全体の接客力を引き上げたい! そして「みんなに会いたいから来たよ」と言われるような店舗づくりに貢献できたらと思っています。
メインのカウンター業務ではお客様とのやりとりが定型的になりがちですが、面識のある方にはこちらから声をかけるなど、話しやすい雰囲気づくりを心がけています。また先輩だけでなく、後輩やアルバイトスタッフの接客も観察して良い点を取り入れています。
今のテーマは指導力を高めること。先輩方が自分にしてくれたように、分かりやすい指導を大切にしたいと考えています。また現在の店舗は女性社員が私一人なので、特に女性スタッフの見本となるよう、多忙時でも丁寧で快い対応を意識しています。
私には目標とする先輩がいます。ロールプレイ形式の接客研修で、その丁寧さと、イレギュラーな事態への臨機応変な対処に憧れを抱きました。その先輩に近づけるよう、将来的には接客等級の最上ランクを目指し、積極的に試験を受けていきたいと思います。